大宅 麻呂 (おおやけ の まろ、生没年不詳)は、飛鳥時代の貴族。姓は朝臣。冠位は直広肆・鋳銭司。
出自
大宅氏は和珥氏の後裔とされる皇別氏族。氏の呼称は、和珥氏の本拠地であった大和国添上郡大宅郷(奈良市古市町)の地名にに由来する。
経歴
持統天皇3年(689年)竹田王・土師根麻呂・藤原不比等・当麻桜井・穂積山守・中臣意美麻呂・巨勢多益須・大神安麻呂とともに判事に任ぜられる(この時の冠位は直広肆(従五位下相当))。持統天皇8年(694年)台八嶋・黄文本実とともに鋳銭司に任命された。
官歴
『日本書紀』による。
- 時期不詳:直広肆
- 持統天皇3年(689年) 2月26日:判事
- 持統天皇8年(694年) 3月2日:鋳銭司
脚注
参考文献
- 宇治谷孟『日本書紀 (下)』講談社〈講談社学術文庫〉、1988年
- 坂本太郎、平野邦雄監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年




