『TLC』は、アメリカ合衆国の女性R&BグループTLCによる5枚目にして、最後のアルバム。2017年6月30日に、バンドの新たなレーベルである852Musiqよりリリースされた。
本作の制作にあたってバンドは様々なレーベル、ソニーミュージックRED(アメリカ)、Cooking Vinyl (イギリス)、Liberation Music(オーストラリア)、ワーナー・ミュージック(日本)、らレコード会社を超えて提携した。
デラックスエディション版には新たにリマスターされた過去の楽曲、"No Scrubs", "Creep", "Unpretty", "Baby-Baby-Baby", "Diggin' on You"が収録されている。
本作はビルボード200チャートの38位に登場し、11,117 枚相当のアルバムセールス(アルバム相当単位)を記録した。
制作背景
2015年1月19日、TLCはバンドにとって5作目にして最後となる新たなアルバムをリリースする計画を発表し、同時にそのための制作資金をキックスターターで募集し始めた。目標資金は$150,000に設定され、バンドは新たなアルバムの制作を確約することと引き換えに、ファンたちに最低ドルからの出資を願った。
プロジェクトは、48時間以内に目標を超える資金を調達し、「キックスターターで今までに一番早く資金を調達したPOPのプロジェクト」の記録を作った。出資を行った人達の中にはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(10,000ドルを出資)やケイティ・ペリー (5,000ドルを出資)、ソウルジャ・ボーイ・テレム、ベット・ミドラー、ジャスティン・ティンバーレイクといった著名人もいた。
キックスターターによるキャンペーンは、最終的に$400,000の資金調達に成功した。キャンペーン終了後のインタビューでメンバーのT-ボズとチリは絶対にアルバムのリリースとプロモーションのチャンスを無駄にしないこと、TLCとして一緒に活動を続けることを約束した。
批評家による評価
本作は音楽の評論家による批評でおおむね肯定的な評価を受けた。 Metacriticに掲載された14のレビューにおけるスコアの平均は、100点満点中で63点であった。
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脚注

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