宮城県警察(みやぎけんけいさつ)は、宮城県が設置した警察組織である。宮城県内を管轄区域とし、宮城県警と略称する。

宮城県公安委員会の管理下で、給与支払者は宮城県知事。大規模警察本部であり、本部長は通常、警視監の階級にある警察官が充てられている(なお、準キャリアの中で優秀とされる警察官が、警視長の階級で本部長に就任し、在任中に警視監に昇任した例もある)。

沿革

  • 1954年(昭和29年)7月1日 - 新警察法施行に伴い、国家地方警察宮城県本部と、仙台市警察などの自治体警察が統合し宮城県警察が発足。

組織

宮城県警察学校
  • 庶務科
    • 庶務係
  • 教務科
    • 教務係
  • 学生科
    • 学生係
  • 術科指導科
    • 術科指導係
仙台市警察部
  • 庶務課
    • 企画調整係

警察署

  • 警察署数は24。
  • 警察車両のナンバー地名表記は仙台市内6署配置車が「仙台」(ご当地ナンバー)、それ以外の署配置車は「宮城」となる。
  • 仙台中央警察署の署長のみ警視正で他の警察署は警視。
    • かつては仙台南警察署の署長も警視正であった。
  • 管轄区域の詳細は該当サイトを参照。

警察署の再編

  • 2003年(平成15年)
    • 中新田警察署が加美警察署に改称。
  • 2006年(平成18年)4月1日
    • 涌谷警察署と小牛田警察署が統合して遠田警察署となる。旧・田尻町を古川警察署へ移管。
    • 志津川警察署が南三陸警察署に改称。
    • 登米市石越町を若柳警察署から佐沼警察署へ移管。
  • 2019年(平成31年)4月1日
    • 若林区全域を管轄とする若林警察署を設置。若林警察署設置前は仙台南警察署・仙台中央警察署・仙台東警察署が若林区を管轄していた。
  • 2025年(令和7年)3月21日
    • 若柳警察署と築館警察署が統合して栗原警察署となる。
  • 時期未定
    • 鳴子警察署と古川警察署が統合して大崎警察署(仮称)となる。

警察歌

  • 宮城県警察歌「夢呼ぶ宮城」
    • 作詞:藤田登美男
    • 作曲:曽我道雄

1984年(昭和59年)制定。2代目の警察歌である。

過去の警察歌

  • 宮城県警察歌「平和の太陽」
    • 作詞:太田ゆう三
    • 作曲:福井文彦

国警宮城県本部時代の1948年(昭和23年)に制定。初代の警察歌である。

最近の主な事件・不祥事

  • 2004年(平成16年)4月 - 北海道警を皮切りに全国の警察で元職員が不正経理による裏金ねん出を告発する事態が相次いでいたが、宮城県警でも元警視が裏金の存在と不正経理による捻出方法を告発。ほかにも内部告発者が続出し、浅野史郎知事は温床となっていた捜査報償費の予算要求を大幅に減額査定するなど県警と知事の対立が続いた。しかし知事選による知事交代で、新知事村井嘉浩は裏金問題を不問にして捜査報償費の予算要求を満額認めた。
  • 2007年(平成19年)2月 - 警備部公安課の警部補が泥酔し駅員を暴行し逮捕。
  • 2010年(平成22年)1月30日 - 遠田署勤務の巡査が、車で出勤途中に男性を撥ねて怪我を負わせたが、県警は「命に別状がない事故は発表していない」として、公表していなかった。
  • 2011年(平成23年)1月20日 - 気仙沼警察署の署長が遺書を残して官舎で自殺。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震
  • 2015年(平成27年)6月14日 - 仙台市泉区で飲酒運転し自損事故を起こしたとして、宮城県警は14日、酒気帯び運転の疑いで、機動警ら隊巡査長を逮捕した。
  • 2018年(平成30年)9月14日 - 大和警察署の駐在所長の男性警部補(40歳)が酒に酔って見知らぬ男性を殴ってけがを負わせたとして傷害の現行犯で逮捕された。監察課によると、男性警部補は14日午後11時30分ごろ、仙台市宮城野区の住宅の勝手口をたたき、騒ぎに気づいて止めに入った隣家の男性(69歳)に「おれの土地だ」と言って馬乗りになるなどして十数回殴り、顔にけがを負わせた疑いがある。この住宅の住民と面識はないという。調べに対し、男性警部補は酔っていたため行った理由も覚えていないと述べている。
  • 2019年(平成31年)1月、県警の警視正が昇任試験対策問題集を扱う出版社のエデュコムから問題集の執筆を依頼され県警本部に副業申請せずに多額の報酬を受領していたことが発覚。
  • 2019年(令和元年)8月29日 - 仙台北警察署の男性巡査部長(34歳)がビールやハイボールを計約4リットル飲み軽乗用車を運転したとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検し、停職6カ月の懲戒処分にした。男性巡査部長は同日付で依願退職。
  • 2021年(令和3年)7月14日 - 古川警察署地域課の男性巡査長(29歳)が他人に譲り渡す目的を隠して銀行口座を不正に開設し、キャッシュカードを第三者に譲渡したとして、詐欺と犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕された。8月3日、巡査長は犯罪収益移転防止法違反罪で略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けた。同日付で停職1ヶ月の懲戒処分を受け、依願退職した。

冤罪事件 

ここでは宮城県警の管轄で無罪が確定した事件を記す

  • 松山事件

その他

ドキュメンタリー

  • NHK-BS1スペシャル「最後のひとりまで 宮城県警元鑑識課員の震災」(2021年3月11日、NHK-BS)

関連項目

  • 国家地方警察宮城県本部
  • 仙台市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。
  • 石巻市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。
  • 塩竈市警察 - 旧警察法時代に存在した自治体警察。

脚注

出典

外部リンク

  • 宮城県警察
  • 宮城県警察音楽隊・カラーガード隊(宮城県警察)

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