藤原 有年(ふじわら の ありとし)は、平安時代中期の貴族。大納言・藤原定国の子。官位は従四位上・左馬頭。
経歴
朱雀朝末に左兵衛佐を務める。
村上朝初頭の天慶9年(946年)右近衛少将に任ぜられ、翌天慶10年(947年)悦子女王が伊勢斎王に卜定されると、その伝達のために有年は悦子女王の父である中務卿・重明親王の邸宅に派遣されている。
その後、村上朝末に左馬頭を務め、位階は従四位上に至った。
官歴
- 時期不詳:従五位下
- 天慶7年(944年)5月3日:見左兵衛佐
- 天慶9年(946年)9月16日:右近衛少将
- 天暦3年(949年)10月17日:見右近衛少将
- 応和3年(963年)5月15日:見左馬頭
- 時期不詳:従四位上
系譜
『尊卑分脈』による。
- 父:藤原定国
- 母:藤原有実の娘
- 生母不詳の子女
- 男子:藤原春光
- 女子:藤原兼通室
脚注
参考文献
- 市川久編『近衛府補任 第一』続群書類従完成会、1992年




