本宿村(もとじゅくむら)は、かつて愛知県額田郡にあった村である。現在の岡崎市の東部に相当する。
沿革
- 江戸時代末期、この地域は西大平藩領、天領、寺社領、旗本領などであった。元々は法蔵寺の門前町であったが、東海道赤坂宿と藤川宿の間にあることから、間の宿としても栄えた。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 上衣文村、大幡村、鶫巣村、鉢池村、本宿村が合併し、額田郡本宿村が発足する。
- 1926年(大正15年)4月1日 - 愛知電気鉄道(現・名鉄名古屋本線)本宿駅が開業。
- 1928年(昭和3年) - 3代目本宿村役場が竣工。
- 1933年(昭和8年)12月 - 宝飯郡蒲郡町の間に鉢地坂トンネルが開通。
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 岡崎市に編入される。
行政
歴代村長
出典は『新編 岡崎市史 20 総集編』
本宿村役場
1928年(昭和3年)、小早川博村長の時代に3代目本宿村役場が建てられ、岡崎市に編入される1955年(昭和30年)まで役場庁舎として使用された。
旧本宿村役場は2008年(平成20年)に解体されたが、保管部材を使用した復原工事が実施され、2022年(令和4年)4月に資料館「旧本宿村役場」が開館した。岡崎市東部地域の歴史文化に関する展示がある。
交通
鉄道
- 名古屋鉄道名古屋本線
- 本宿駅
道路
- 東名高速道路 - 岡崎市編入後に開通。
- 国道1号
- 国道473号
- 愛知県道38号蒲郡本宿線
- 旧東海道
教育
中学校
- 額田郡山中村外三カ村学校組合立東海中学校
小学校
- 本宿村立本宿小学校
名所・旧跡
- 法蔵寺
- 金龍院
- 菩提院
- 本宿一里塚跡
- 本宿陣屋跡
- 近藤勇首塚
- 宇都野龍碩邸跡 - 宇津野家は本宿村における医者の家系である。18世紀中頃の3代目当主宇津野立碩は既に医者だった。4代目宇津野立泉、5代目宇津野立達(1775年~1848年)、6代目宇津野龍泉(1799年~1862年)、7代目宇都野龍碩(1818年~????年)、8代目宇津野龍山(1842年~1878年)、9代目宇津野弌(宇津野碩遵、1946年~1916年)と続いた。7代目宇都野龍碩はシーボルトの弟子の蘭方医である青木周弼の弟子。
脚注
参考文献
- 新編岡崎市史編さん委員会『新編 岡崎市史 20 総集編』新編岡崎市史編集委員会、1993年
関連項目
- 愛知県の廃止市町村一覧



